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ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン |
交響曲第7番イ長調Op.92
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演奏時間:約38分 |
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ベートーヴェンは9曲の交響曲を作曲しましたが、交響曲第7番イ長調Op.92は7番目の交響曲です。9曲の中でも第3番「英雄」、第5番「運命」、第6番「田園」、第9番「合唱付」は副題が付されており特に親しまれていますが、この交響曲第7番は副題こそ付されていませんが、多くの音楽家が認める、間違いなくベートーヴェンの代表作として広く支持され、現在でも演奏される機会が多い作品です。たいへん生命力にあふれた曲で、すばらしく景気の良い響きがします。聴いてみれば、みんな文句なしに興奮し満足する不思議な曲でしょう。
全曲を通してベートーヴェンの交響曲の中でも最もリズミカルな作品になっています。特に1楽章は1つのリズムで押し通す、という新しい試みがなされており、その他の楽章も、それぞれ特徴のあるリズムが用いられ、それをもとに音楽が展開していきます。構成的には特に新しい試みは見られませんが、古典的、正統的な手法によるバランス感覚に優れた作品といえましょう。
この曲はベートーヴェン42歳の1812年に完成しました。初演は1813年12月8日、ウィーンにて、ベートーヴェン自身の指揮で行われました。同じ演奏会で初演された俗に「戦争交響曲」と呼ばれる「ウェリントンの勝利」とあわせて2曲とも大好評で、その4日後の12月12日、3週間後の1月2日、そして2月27日にアンコールの演奏会が行われています。とにかく初演からして大好評であったという数少ない曲です。
後にリストはこの曲を「リズムの神化」と呼び、ワーグナーは「舞踏の神化」と呼んで絶賛していますが、その一方で、ウェーバーは「ベートーヴェンは今や精神病院行きだ」との言葉を残し、ワインガルトナーは「他のいかなる曲よりも精神的疲労を生じさせる」と評したと言われています。
第1楽章 ポコ・ソステヌート – ヴィヴァーチェ イ長調、序奏付きソナタ形式、4分の4拍子- 6分の8拍子
まず全曲を一貫してつらぬくリズムがフルートとオーボエで奏でられます。そのあとフルートが軽快なリズムにのって第1主題を奏します。シチリアーノの軽快なリズムが主題部、展開部、再現部のすべてを支配しています。
第2楽章 アレグレット イ短調、複合三部形式、2分の4拍子
ワーグナーに「不滅のアレグレット」として絶賛された、短調の哀愁的な響きに満ちた楽章です。かたくなに同音が反復されつづける静的な旋律でありながらも、しかしとても美しい旋律が繰り広げられます。
第3楽章 スケルツォ プレスト ヘ長調、スケルツォ、3分の4拍子
いきなりあらあらしくぶつけるような主題で開始されます。非常に速く、弾力があり、そこ抜けに明るい楽章です。
第4楽章 アレグロ・コン・ブリオ イ長調、ソナタ形式、2分の4拍子
狂喜乱舞する熱狂的なフィナーレです。第2楽章と同様に同じリズムが執拗に反復されます。ここの第1主題はアイルランドの民謡「ノラ・クレイナ」の旋律からとられたとされています。
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ベートーヴェンは9曲の交響曲を作曲しましたが、交響曲第7番イ長調Op.92は7番目の交響曲です。9曲の中でも第3番「英雄」、第5番「運命」、第6番「田園」、第9番「合唱付」は副題が付されており特に親しまれていますが、この交響曲第7番は副題こそ付されていませんが、多くの音楽家が認める、間違いなくベートーヴェンの代表作として広く支持され、現在でも演奏される機会が多い作品です。たいへん生命力にあふれた曲で、すばらしく景気の良い響きがします。聴いてみれば、みんな文句なしに興奮し満足する不思議な曲でしょう。
全曲を通してベートーヴェンの交響曲の中でも最もリズミカルな作品になっています。特に1楽章は1つのリズムで押し通す、という新しい試みがなされており、その他の楽章も、それぞれ特徴のあるリズムが用いられ、それをもとに音楽が展開していきます。構成的には特に新しい試みは見られませんが、古典的、正統的な手法によるバランス感覚に優れた作品といえましょう。
この曲はベートーヴェン42歳の1812年に完成しました。初演は1813年12月8日、ウィーンにて、ベートーヴェン自身の指揮で行われました。同じ演奏会で初演された俗に「戦争交響曲」と呼ばれる「ウェリントンの勝利」とあわせて2曲とも大好評で、その4日後の12月12日、3週間後の1月2日、そして2月27日にアンコールの演奏会が行われています。とにかく初演からして大好評であったという数少ない曲です。
後にリストはこの曲を「リズムの神化」と呼び、ワーグナーは「舞踏の神化」と呼んで絶賛していますが、その一方で、ウェーバーは「ベートーヴェンは今や精神病院行きだ」との言葉を残し、ワインガルトナーは「他のいかなる曲よりも精神的疲労を生じさせる」と評したと言われています。
第1楽章 ポコ・ソステヌート – ヴィヴァーチェ イ長調、序奏付きソナタ形式、4分の4拍子- 6分の8拍子
第2楽章 アレグレット イ短調、複合三部形式、2分の4拍子
第3楽章 スケルツォ プレスト ヘ長調、スケルツォ、3分の4拍子
第4楽章 アレグロ・コン・ブリオ イ長調、ソナタ形式、2分の4拍子
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