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宗教曲


ゲオルク・フリードリヒ・ヘンデル

オラトリオ「メサイア」


演奏時間:約2時間20分

1600字程度

 「メサイア」というのはヘブライ語の「メシア」の英語読みです。「神から選ばれた支配者、悩める者の解放者」を意味し、「救世主」とも訳されています。ヘンデルの代表曲ともいえるこの「メサイヤ」は深い宗教的感動のゆえに、クリスマスの時期になると世界中で演奏される機会の多い曲です。

 曲は3部に分けられ、第1部では「予言とキリストの誕生」、第2部では「受難と贖罪」、第3部では「復活と永遠の生命」を描き出します。内容はキリストの一生を描くよりも、むしろ全人類の救い主としてのキリストの存在を訴えかけています。歌詞はヘンデルの友人のジェネンズが聖書の有名な詩句を抜き出したもので、後年ヘンデルは英国に帰化しているため歌詞は英語になっています。

 このオラトリオは教会での礼拝のためのものではなく、劇場で演奏されることを目的としています。イエス・キリストの生涯を題材として、独唱、重唱、合唱、レチタティーヴォを交互させて進行するこの音楽は、偉大な宗教音楽ではありますが、バッハのオラトリオや受難曲のような教会音楽ではなく、教会という場を越えた、全人類の普遍的な音楽であるといえましょう。

 初演は1741年、英国のダブリンの音楽堂でヘンデル自身の指揮によって行われ、聴衆に深い感動を与え、新聞で絶賛されています。ロンドン初演は2年後の1743年、ロンドンの国王ジョージ2世の前で初めて演奏されました。その際、「ハレルヤ・コーラス」の部分で感動したジョージ2世が立ち上がって拍手を送り、聴衆もそれにならって立ち上がり拍手を送りました。今日まで「メサイア」の演奏会では、「ハレルヤ・コーラス」の部分では観衆が立ち上がり、出演者に惜しみないスタンディング・オベーションが送られますが、これが起こりとされています。

 メサイアの編成についてはヘンデル自身もしばしば書き直していたり、また彼の死後、モーツァルトをはじめ、メンデルスゾーン、フランツ、プラウトなどが編曲したものなど、さまざまな修正版の楽譜があるために、決定稿といわれるものはないといわれています。なかでは原譜にもっとも近いといわれる「ベーレンライター原典版」の人気が多いようです。

1部 預言とキリストの誕生 (第1曲~21曲)
全体にあかるくおだやかな気分が支配しています。
1曲の管弦楽で演奏される「序曲」は「メサイヤ」全曲への序となっています。
12曲の合唱、「ひとりのみどりごはわれらのために生まれり」はキリストの誕生を喜ぶ歓喜の合唱です。
20曲は短いテチタティーヴォに続いてソプラノの有名なアリア「主は牧者のようにその群れをやしない」を歌います。

2部 受難と贖罪 (第22曲~44曲)

1部とは対照的に劇的な要素が多く、宗教的にも最も感動的な部分です。23曲中11曲が合唱で歌われます。
23曲は「彼はあなどられて人に捨てられ」はヘンデルが泣きながら作曲したといわれる最も感動的のアリアです。
33曲は「門よ、こうべをあげよ」は冥府に落ちたキリストの魂が復活するための城門を開ける有名な合唱です。
2部の最後に歌われる、第44曲の「ハレルヤ・コーラス」は全曲中の圧巻で、この曲だけ単独に演奏されることも多くあります。鉄槌によって主の栄光が再び地上を照らした後の、主の栄光の国の訪れを賛美しています。

3部 復活と永遠の生命 (第45曲~第53曲)
45曲の「わたしは知る,わたしをあがなう者は生きておられる」はキリスト「復活」への信仰が美しいソプラノのアリアで歌いあげられます。最後の第53曲は「ほふられた小羊こそは・・・」で始まる有名な「アーメン・コーラス」です。ヘンデルの合唱フーガの典型で、大曲を閉じるにふさわしい雄大な規模を持っています。



800字程度

 「メサイア」というのはヘブライ語の「メシア」の英語読みです。「神から選ばれた支配者、悩める者の解放者」を意味し、「救世主」とも訳されています。ヘンデルの代表曲ともいえるこの「メサイヤ」は深い宗教的感動のゆえに、クリスマスの時期になると世界中で演奏される機会の多い曲です。

 曲は3部に分けられ、第1部では「予言とキリストの誕生」、第2部では「受難と贖罪」、第3部では「復活と永遠の生命」を描き出します。このオラトリオは教会での礼拝のためのものではなく、劇場で演奏されることを目的としています。イエス・キリストの生涯を題材として、独唱、重唱、合唱、レチタティーヴォを交互させて進行するこの音楽は、偉大な宗教音楽ではありますが、バッハのオラトリオや受難曲のような教会音楽ではなく、教会という場を越えた、全人類の普遍的な音楽であるといえましょう。

 初演は1741年、英国のダブリンの音楽堂でヘンデル自身の指揮によって行われ、聴衆に深い感動を与え、新聞で絶賛されています。ロンドン初演は2年後の1743年、ロンドンの国王ジョージ2世の前で初めて演奏されました。その際、「ハレルヤ・コーラス」の部分で感動したジョージ2世が立ち上がって拍手を送り、聴衆もそれにならって立ち上がり拍手を送りました。今日まで「メサイア」の演奏会では、「ハレルヤ・コーラス」の部分では観衆が立ち上がり、出演者に惜しみないスタンディング・オベーションが送られますが、これが起こりとされています。

1部 預言とキリストの誕生 (第1曲~21曲)
2部 受難と贖罪 (第22曲~44曲)
44曲の「ハレルヤ・コーラス」は全曲中の圧巻で、この曲だけ単独に演奏されることも多い。鉄槌によって主の栄光が再び地上を照らした後の、主の栄光の国の訪れを賛美しています。
3部 復活と永遠の生命 (第45曲~第53曲)
53曲「ほふられた小羊こそは・・・」で始まる有名な「アーメン・コーラス」です。ヘンデルの合唱フーガの典型で、大曲を閉じるにふさわしい雄大な規模を持っています。



ヘンデル:メサイアのCD







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