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宗教曲


ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト
レクイエム ニ短調 K.626

演奏時間:約57分

1600字程度

 レクイエム ニ短調K.626はモーツァルト最晩年の名作です。レクイエム、「死者のためのミサ曲」とは死者に向かってその魂を鎮めるための歌ではなく、死んだ人が死後、神から受ける罰を軽くしてもらい、永遠の光を与えられるように祈るという曲です。「レクイエム」という名前の作品を多くの作曲家が作っていますが,このレクイエムはヴェルディ、フォーレのものと並んで三大レクイエムと呼ばれることもるほど名曲であり人気もあります。

 この通称「モツレク」はモーツァルトが楽譜を書いたのは,第3曲終わりのラクリモサ(涙の日)までです。モーツァルトの死後、弟子のジュスマイヤーがモーツァルトの意志を引継ぎこの名曲を完成させました。補作については、名曲ゆえ複数の版が存在しますが、一般にモーツァルトのレクイエムといった場合はジュスマイヤーの補作のものをいいます。

 曲はソプラノ、アルト、テノール、バスのソロおよび混声四部合唱とオーケストラの編成ですが、オーケストラでは、フルート、オーボエ、クラリネットといった明るい音色の楽器を使わず、かわりにクラリネット属の低音のくすんだ、しかし奥深い響きを持つバセットホルンを用いるという、異例な編成となっています。

第1曲 レクイエム(入祭唱)。ニ短調 アダージョ 4分の4拍子。
(合唱、ソプラノ)悲痛な雰囲気で合唱のバスから「レクイエム」と歌い始めます。
第2曲 キリエ(あわれみの賛歌)。ニ短調 アレグロ 4分の4拍子。
(合唱)壮大な二重フーガ。合唱とバスのみモーツァルト曲。フライシュテットラーが加筆。
第3曲 セクエンツィア(続唱)。この楽章は以下の6部に分かれています。
 (1) ディエス・イレ(怒りの日)。ニ短調 アレグロ・アッサイ 4分の4拍子。
(合唱)冒頭から合唱が劇的に歌い始めます。全曲中特に有名な曲。ジュスマイヤーが加筆。
 (2) トゥーバ・ミルム(不思議なラッパ)。変ロ長調 アンダンテ 2分の2拍子。
(ソプラノ、アルト、テノール、バス)バスが最後の審判の開始を告げます。
 (3) レックス・トレメンデ(みいつの大王)。ト短調 グラーヴェ 4分の4拍子。
(合唱)合唱が力強く「レックス(大王)」と繰り返し叫びます。
 (4) レコルダーレ(思い出したまえ)。へ長調 4分の3拍子。

(ソプラノ、アルト、テノール、バス)四重唱がイエスの恵みを歌い上げます。
 (5) コンフターティス(呪われた人々)。イ短調 アンダンテ 4分の4拍子。
(合唱)審判の恐ろしさが再び戻ってきます。
 (6) ラクリモサ(涙の日)。ニ短調 8分の12拍子。

(合唱)筆舌に尽くし難い美しさを持つ曲です。モーツァルトは8小節までで絶筆、9小節以降はジェスマイヤーが補筆。
第4曲 オッフェルトリウム(奉納唱)。この章は2部に分かれています。
(1) ドミネ・イエス(主イエスよ)。ト短調 アンダンテ・コン・モート 4分の4拍子。
(ソプラノ、アルト、テノール、バス、合唱)合唱によるカノンとフーガ。
 (2) ホスティアス(称讃のいけにえ)。変ホ長調 アンダンテ 4分の3拍子。
(合唱)合唱のハーモニーが極めて美しい。
第5曲 サンクトゥス(感謝の賛歌)。ニ長調 アダージョ 4分の4拍子。
(合唱)アダージョとアレグロの合唱によるフーガ。
第6曲 ベネディクトゥス(祝福されますように)。変ロ長調 アンダンテ 4分の4拍子。
(ソプラノ、アルト、テノール、バス、合唱)印象的な四重唱。
第7曲 アニュス・デイ(神の子羊)。ニ短調 4分の3拍子。
(合唱)穏やかさと激しさの対比が美しい。
第8曲 コンムニオ(主よ永遠の光にて)。ニ短調 アダージョ 4分の4拍子。
(ソプラノ、アルト、テノール、バス、合唱)第1曲「レクイエム」と第2曲「キリエ」が歌詞を変えてそのまま使われています。



800字程度

 レクイエム ニ短調K.626はモーツァルト最晩年の名作です。レクイエム、「死者のためのミサ曲」とは死者に向かってその魂を鎮めるための歌ではなく、死んだ人が死後、神から受ける罰を軽くしてもらい、永遠の光を与えられるように祈るという曲です。「レクイエム」という名前の作品を多くの作曲家が作っていますが,このレクイエムはヴェルディ、フォーレのものと並んで三大レクイエムと呼ばれることもるほど名曲であり人気もあります。

 この通称「モツレク」はモーツァルトが楽譜を書いたのは,第3曲終わりのラクリモサ(涙の日)までです。モーツァルトの死後、弟子のジュスマイヤーがモーツァルトの意志を引継ぎこの名曲を完成させました。補作については、名曲ゆえ複数の版が存在しますが、一般にモーツァルトのレクイエムといった場合はジュスマイヤーの補作のものをいいます。

 曲はソプラノ、アルト、テノール、バスのソロおよび混声四部合唱とオーケストラの編成ですが、オーケストラでは、フルート、オーボエ、クラリネットといった明るい音色の楽器を使わず、かわりにクラリネット属の低音のくすんだ、しかし奥深い響きを持つバセットホルンを用いるという、異例な編成となっています。

第1曲 レクイエム(入祭唱)。(合唱、ソプラノ)
第2曲 キリエ(あわれみの賛歌)。(合唱)
第3曲 セクエンツィア(続唱)。この楽章は以下の6部に分かれています。
(1) ディエス・イレ(怒りの日)。(合唱)

(2) トゥーバ・ミルム(不思議なラッパ)。(ソプラノ、アルト、テノール、バス) 
(3) レックス・トレメンデ(みいつの大王)。(合唱) 
(4) レコルダーレ(思い出したまえ)。(ソプラノ、アルト、テノール、バス)
(5) コンフターティス(呪われた人々)。(合唱)
(6) ラクリモサ(涙の日)。(合唱)

第4曲 オッフェルトリウム(奉納唱)。この章は2部に分かれています。
(1) ドミネ・イエス(主イエスよ)。(ソプラノ、アルト、テノール、バス、合唱)

(2) ホスティアス(称讃のいけにえ)。(合唱)
第5曲 サンクトゥス(感謝の賛歌)。(合唱)
第6曲 ベネディクトゥス(祝福されますように)。(ソプラノ、アルト、テノール、バス、合唱)
第7曲 アニュス・デイ(神の子羊)。(合唱)
第8曲 コンムニオ(主よ永遠の光にて)。(ソプラノ、アルト、テノール、バス、合唱)



モーツァルト:レクイエムのCD

モーツァルト:レクイエム ニ短調 K.626の楽譜(PDF)
IMSLP: The International Music Score Library Project







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