ギネスにも登録されているピアノ曲の中で一番長い曲は、フランスの作曲家エリック・サティ(1866年〜1925年)の「ヴェクサシオン」です。ヴェクサシオンとは「嫌がらせ」、「屈辱」という意味ですが、52拍からなる1分程度の曲を840回も繰り返すという曲です。しかも「ゆっくりと」という指示があるので、全体の演奏時間はじつに18時間ほどにもなります。
「ヴェクサシオン」は2004年5月5日放送の「トリビアの泉」で紹介され、実際に3人のピアニストが交替で演奏したところ、全て弾き終えるのに18時間18分かかりました。
ちなみに、永遠に終わらない曲というのもあります。ショパンのマズルカ作品7-5は終止のない作品として知られていますし、サティの「スポーツと気晴らし」中の第16曲の「タンゴ」のように永遠に繰り返しされるという指定がある曲もあります。
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