ラフマニノフはロシアの作曲家、ピアニスト、指揮者です。

　ラフマニノフはリストと同じく、作曲とピアニストの両面で大きな成功を収めた音楽家です。音楽院時代から飛びぬけて良い成績で、1900年から翌年にかけて作曲したピアノ協奏曲第2番の成功により一流の作曲家として認められるようになります。
　ラフマニノフの作品は自身が卓越した技巧とかなり大きな手を持っていたため、普通の手の大きさのピアニストには困難な運指や和音が多くあるのが特徴です。

　ラフマニノフ自身の演奏も、すでに録音技術が実用化されていた時期のことで、現在でも録音によってその演奏に接することができます。

　出世作とされるピアノ協奏曲第2番はコンチェルトの中でも有数の人気を誇っているほか、「前奏曲」や「音の絵」などはピアノ音楽の重要なレパートリーとなっています。