TOPピアノレッスンQ&Aソナタとソナチネの違いは

バーナムピアノテクニック(導入書)

 ソナタとソナチネはどこが違う? 


 協奏曲(コンチェルト)、交響曲(シンフォニー)と並んで複数の楽章を持つ楽曲の一種類にソナタがあります。ソナタは「ウィーン古典派」と呼ばれる三大作曲家のハイドン、モーツェルト、ベートーヴェンによって、その形式が完成されその後のソナタの規範となりました。

 典型的なソナタの構造は、主題提示部、展開部、主題再現部の3つの構成部分で作曲されています。早めのテンポによる第1楽章、緩やかなテンポまたはメヌエットなどの舞曲を用いた中間楽章(1つまたは2つ)、ソナタ形式またはロンド形式による速いテンポの終楽章が一般的です。

 一方ソナチネとは「小さなソナタ」のことであり、ソナタ形式の3つの構成部分が短く簡略された形で出来上がっています。演奏時間も短く、特に展開部の複雑さが省かれていて、初心者が弾きやすいようになっています。また、クーラウや、クレメンティの作曲した技巧的にやさしいソナタを「ソナチネ」と呼ぶこともあります。

 こうしたソナチネは、主にピアノ学習者向けの教材として普及し、「ソナチネ・アルバム」は、入門後間もなくして弾く、難易度の低いソナチネが多く含まれている曲集です。テクニック的には、ソナチネでも充分難しいのもありますし、反対にソナタといっても、結構楽に弾けるのもあります。また、ラヴェルやブゾーニのように、鑑賞に堪える芸術作品としての「ソナチネ」を残した作曲家もいます。



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