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 ピアニストの年収


 ここでいうピアニストとは、ピアノの演奏やピアノ教育などを主たる職業としている人で、それによって生活の糧を得ている人をいいます。これにはピアノのソリストや伴奏ピアニスト、また各種の音楽学校においてピアノ奏法の教授を主として活動している教育家兼ピアニストなども含まれます。音楽のジャンルはクラシックやジャズなどが比較的数が多いのですが、ポップスや他の新しいジャンルのピアニストもいます。

 ピアニストを職業としている人のほとんどは、幼年期からさまざまな音楽教育を受け、ピアノの演奏に親しみ、長じて音楽学校などに通いながら演奏技術を高め、10代から20代の時期に各種のピアノ・コンクール等に出場して経歴を重ねていきます。特にクラシックの場合、競争は激烈で、真の意味での「コンサート・ピアニスト」として活動していけるのは、それを希望する人のごく一部です。また、そのなかで歴史に名をとどめる名ピアニストとなると、数はいっそう少なくなります。

 ではこのピアニストの年収、出演料はどのくらいになるのでしょうか。ここではさまざまな事例をひきながら見てみます。

まずピアニストの出演料ですが、これもピンキリです。ピンのほうから見ると、例えばリサイタルや、オーケストラなどとのコンチェルトの演奏を依頼されるピアニスト(著名なピアノ・コンクールで優勝してクラシックの業界で名前が知られている人)ですと、1回の演奏が30万円程度から最高120万円(ごく一部)くらいです。このクラスのピアニストでも演奏回数は年間20公演程度でしょうか(超・売れっ子ですと50公演以上もあります。)

そして、このピアニストたちは当然、音楽大学などの教授、准教授などについている人も多いく、また自宅で上級者のレッスンを行っていることも多く、そのレッスン料は1時間1万円を下ることはありません。

 つぎは職業ピアニストとして生活できる程度の収入を得ているピアニストの例です。音楽大学を卒業して、海外に留学し、数あるピアノ・コンクールのいくつか入賞しているといった経歴のあるピアニストです。このピアニストの多くは年数回程度の依頼された演奏会に出演し10万円程度の出演料を得ます。またピアノ伴奏者として様々な楽器や声楽の伴奏者としての出演も多いのがこのクラスのピアニストです。伴奏料は5万円〜20万円程度です。

 そして、このピアニストたちも音楽大学などの講師をいくつか掛け持ちしている人も多く、そして自宅でのレッスンを行っている人がほとんどですが、そのレッスン料は1時間5000円〜10000円程度が普通です。

 コンサート・ピアニストといわれる、演奏だけで生活ができるピアニストでも、年間1,000万円以上の収入を得る人はごく一部のピアニストに限られるようです。そう考えると幼年期から毎日練習を重ね、なおかつ日々研鑽を積んでいかなければならないピアニストは、好きでなければ出来ない職業のようです。