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 ピアノ調律のこと

ピアノの調律について
ピアノの調律料
ピアノ調律師になるには
ピアノ調律師の派遣

ピアノ調律師専門学校



ピアノの調律について


 一般の楽器の場合は、演奏する人自身が楽器の管理に気を配り、音の調整や調律を行っています。ところが、ピアノ の場合は、複雑で微妙な働きを持ついくつかの機構や機能が組み合わされていて、ピアノについて熟知した専門家である調律技術者が楽器の健康状態を診断し、問題があれば適切な処置をする必要があります。
 その調律を専門にする技術者が調律師と呼ばれます。調律師の仕事は、基本的な音程を調整する「調律」のほかに、もっともよい状態で音を発生させるための整備をする「整調」、そして演奏者のイメージ通りのデリケートな音色を作る「整音」の3つがあります。



ピアノの調律料


 ピアノ調律にかかる料金は、ピアノの種類やピアノがある場所、ピアノの状態、また、ピアノ調律師によっても違いますが、相場はある程度決まっています。
一般的な調律料金は、家庭用アップライトピアノは12,000円前後 グランドピアノは15,000円前後です。この価格は年1回以上の定期的な調律をしているピアノに関する料金です。何年も調律をしていない場合は、それだけピアノのコンディションが悪くなっているため、それに見合った追加料金を取られるのが普通です。また、音色を整える「整音」や、修理が必要となる場合には別途料金がかかります。合わせて、遠方の場合は出張費を請求される場合もあります。

 ピアノ調律の料金は、一般的には個人の調律事務所が比較的料金が安く、次いで一般の楽器店、そして大手ピアノメーカー直営楽器店が最も高くなっています。大手ピアノメーカーの直営楽器店が高いのは安心料でしょうか。自営の調律事務所は腕もピンキリで、中には詐欺まがいのところすらあるので注意が必要です。もちろん良心的で腕もいいところもたくさんあります。
 なお、コンサートホールなどのグランドピアノの場合のピアノ調律料金は20,000円前後です。コンサートホールなどでは国内のピアノメーカー以外に、スタインウエイ社製やベーゼンドルファー社製のものが多くありますが、その場合はそれぞれのピアノの日本の代理店である会社の専門の技術者が行います。



ピアノ調律師になるには

 ピアノ調律師になるのにはピアノ調律科のある音楽大学や専門学校、楽器メーカーが運営する養成施設などで基礎的な知識と技術を学ぶのが一般的です。ただし調律師に必要とされる基礎技術の習得や聴覚は、手先の鋭敏性が重要なポイントとなるため、年齢的には、感覚や感性がさらに伸びる可能性が残されている25歳ぐらいまでが限度になっています。卒業後は、楽器メーカーや販売店、修理工房、個人経営の調律師事務所などに就職します。
 ピアノ調律師としての実力を認定する制度や国家試験は特にありません。従って、資格や免許がなくても調律師になることは可能です。現在では、ピアノ調律師 として生計をたてている人の数については正確なデータはありませんが、会社に所属している調律師や、自営業者、フリーを合わせても6,000人程と推測されています。
 調律師の年収は所属する会社により異なります。フリーの場合、グランドピアノ調律料金は1件につき1万5000円程度。ベテランともなれば月に50件以上の仕事をこなし、年収は800万円を超える人もいるそうです。



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全国11支部、正会員約3000人、賛助会員約120社が登録されています。お住まいの地区を選んで、あたなの近くの調律師をお探しください。

社団法人日本ピアノ調律師協会



ピアノ調律師専門学校


国立音楽院ピアノ調律科

ピアノ調律科は少人数クラス、実技はマンツーマン、演奏の個人レッスンも望むレベルで受けられる。国立音楽院2年ないし研究科修了後、ロンドン・メトロポリタン大学ピアノ調律科の最終学年3年に編入が可能。


日本ピアノ調律・音楽学院

1980年に日本で一番最初に創立したピアノ調律師養成の音楽専門学校を、ドイツの国立音楽専門学校のシステムを見本にして設立された。技術歴40年以上、教授歴20年以上のベテランの講師が多数在籍。