交響曲第7番「未完成」はシューベルトが1822年に作曲した未完の交響曲です。「未完成」という副題は、第3楽章の初めまでで書きかけのまま中断しているところから、後世の人によって名付けられたものです。 「未完成」はシューベルトの交響曲中最もすぐれた作品であるばかりでなく、ベートーヴェンの交響曲第5番「運命」、ドヴォルザークの交響曲第9番「新世界」と並んで三大交響曲とも呼ばれ、世界中で最も人気がある交響曲の一つです。 ヴァイオリンの16部音符と低音弦のピッチカートにのって、オーボエとクラリネットがユニゾンで奏する第1楽章の第1主題や、2つの楽器が交互にソロを歌う第2楽章の第2主題など「未完成」は オーボエとクラリネット吹きにはたまらない曲の一つです。