ブラームスは交響曲を4曲しか作りませんでしたが、その完成度の高さにおいて、交響曲史上でも最も重要な作品のひとつとなっています。特にこの交響曲第1番は練り直しを繰り返し、着想から完成までに21年という歳月をかけています。 第3楽章では、冒頭からクラリネットが甘い主題の旋律を奏でます。その後、木管楽器につづき、変奏曲のような感じで繰り返された後、クラリネットが短調でメロディを演奏します。