オッフェンバックは1819年生まれのドイツ出身の作曲家です。オペレッタ「天国と地獄」はどのシーンも美しいメロディがいっぱいのお洒脱なオペレッタですが、中でも序曲(第3部)は特に有名です。 この序曲は、劇中では終盤の地獄での全員での乱痴気騒ぎのシーンに使われているカンカン(地獄のギャロップ)です。この誰もが走り出したくなるような音楽は、運動会のBGMやカステラの文明堂のCMでよく知られ、クラシック音楽の中でも非常に有名な曲の一つです。 トランペットを中心としたにぎやかな派手な序奏が終ると、ちょっと違和感のあるクラリネットのカデンツァ風の長いソロがあります。そしてオーボエに受け継がれていきます。