プロのトランペット奏者になるのには、どのような方法があるでしょうか。その前にプロとはどんな人をさすのでしょうか。トランペットの演奏によって生計をたてている人ですね。ソロプレーヤー、オーケストラ団員、吹奏楽団、ビッグバンド、スタジオミュージシャン等のプレーヤーや、ソロ活動をする傍ら、学校で教えたり、自宅で教えたりしている人などがプロと呼ばれています。
トランペット奏者になるための、一般的なケースでは、中学校や高校の吹奏楽でトランペットが好きになり、音楽大学や専門学校に入学し、そこで個人レッスンを受けトランペットの技術を習得します。そして在学中や卒業後に様々なコンクールやオーディションに挑戦し上位入賞を目指します。またここでオーケストラ団員のオーディションに合格し団員になるという人もいます。
著名なコンクール(トランペットでは日本音楽コンクールや日本管打楽器コンクール等)に上位入賞すると新聞などに翌日には掲載され、業界での知名度が一気にあがり注目されます。これによりマネージメント会社との契約なども可能になり、仕事がくることになります。
一方、プロのトランペット奏者の代表的なオーケストラ団員を見てみますと、日本国内には約30団体弱のプロオーケストラがあり、その中に各3〜5名のトランペット奏者がいます。その中の団員に欠員がでるとその都度オーディションをして募集しますが、その数は年に数名といったところでしょうか。ですから欠員募集のオーディションには100名を越す応募者が来るということも珍しくありません。超狭き門といってよいでしょう。
プロのプレーヤーは実力の世界ですので、音楽大学を卒業しなければならないということはありませんが、演奏の技術を習得するのには、先生に師事してその教えを受けなければなりません。そのため強い師弟関係で成り立っている世界ですので、実力とあわせて先生の引きが大きくものをいう世界です。
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