オーボエ・ダモーレ 音域的にも構造的にもオーボエとイングリッシュホルンの中間的な存在です。楽器の先端部がイングリッシュホルン同様、卵を呑んだ蛇のように丸く膨らんでいるのが外観的な特徴です。この楽器はバッハが音色を好んで作品にしばしば用いました。オーボエよりも短3度低く、大きさもオーボエよりも少し大きいのが特徴です。
イングリッシュホルン(コールアングレ) イングリッシュホルンはオーボエ・ダモーレよりもさらに大きく、約81cmの大きさで、オーボエよりも5度低いF管の楽器です。ベルの部分が球根形をしており、内部で音が共振することによって、イングリッシュホルンの特徴ある音色を作り出しています。ドヴォルザークの交響曲第9番「新世界より」の第2楽章のソロはあまりにも有名です。
バリトン・オーボエ(バス・オーボエ) イングリッシュ・ホルンよりもさらに大きく、オーボエのほぼ倍の長さを持ち、オーボエよりも1オクターヴ低い音の出るオーボエがバリトン・オーボエです。オーボエとファゴットの中間に位置する楽器ですが、実際にはあまり用いられることはないようです。