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やさしいチェロ入門 (初心者のための)


チェロの仕組み

材質

チェロは同じヴァイオリン属のヴァイオリンやヴィオラとほぼ同じ構造であるが、低い音を出すために全体が大きくなっており、特に厚みが増している。胴体は基本的にメイプルなどの木材で製作されますが、ドライカーボン製のチェロもアメリカでは販売されており、独特の音色と音量でユーザーが増えつつあります。木材は同じ種類の材質でも産地により微妙な違いがあります。

 木材は湿気による反りなどの不正な歪みを防ぐため乾燥されますが、この乾燥にかける年月によっても価格が違います。現在では、乾燥機を用いて人工的に乾燥させたものを使用する場合もあります。また、表と裏板以外の糸巻きや指板、顎当て、テールピース等には紫檀(したん)、黒檀(こくたん)が使われています。


魂柱 
ヴァイオリン属の擦弦楽器の大きな特徴は、駒の部分に魂柱と呼ばれる丸棒が立っていることです。魂柱は表板と裏板を直接つなげる唯一の棒で、魂柱により音が裏板まで振動し、楽器全体に音が響くようになります。

ニカワ
胴体はニカワによって接着されています。ニカワで接着された木材は蒸気を当てることで表板と裏板を比較的簡単にはがせるため、解体して修理や部材の交換が可能になっています。百年以上も前の楽器が今も使用できるのは、解体して修理ができるためです。

ニス
楽器の表面にはニスが施されていますが、これは仕上げを美しく見せるという他に、木を保護することと、音質を向上させるためといわれています。良質な楽器はニスを手作業で丁寧に何度も何度も塗りこんで仕上げます。
ニスを1層塗ったら1週間以上乾かし、高級品になると十数回にわたって重ねて塗るといった気の遠くなるような作業をします。良質なニスは膨張圧縮変化に従って楽器をきちんと包み込むので、小さな傷なら数日で元にもどります。


弦はもともとはガット(羊の腸)を用いていましたが、現在では切れにくい、音程がくるいにくいということからスチール弦が主流となっています。ヴァイオリンと比較して弦を太くするなどして、低い音を出すようにしています。チェロには4本の弦があり、奏者から見て左側、音が最も高い弦から第1弦(線)(あーせん)、第2弦(線)(でーせん)、第3弦(線)(げーせん)、第4弦(線)(つぇーせん)と呼ばれています。この調弦はヴァイオリンより1オクターブと完全5度低く、ヴィオラより1オクターブ低くなっています。


弓はチェロ本体と同様に音を作る重要な要素です。弓は木製の棒と馬のしっぽの毛で作られています。木製の棒の材質は ブラジル東北部で採れるフェルナンブーコの木が高級品として用いられていますが、現在では伐採が禁止されていて、代わりにカーボンファイバーの弓がプロにも使われるようになってきているようです。弓はヴァイオリンなどに比べより太く、長さは逆に短くなっています。

 

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