「スケルツォ」はイタリア語で「冗談」を意味し、陽気で速いテンポの3拍子のおどけた小規模な曲を指しています。ショパンはこの「スケルツォ」をピアノ・ソナタに用いるだけでなく、更に発展させて、極めて重く深刻な情緒を持った音楽に仕立て上げました。
ショパンは生涯で4曲のスケルツォを作曲しました。スケルツォ第1番ロ短調作品20はポーランドを離れたショパンが最初に手がけた曲で、革命のエチュードと同時期の作品といわれています。
リストを思わせる激しく技巧的な曲で、若きショパンの激しい感情が随所にみなぎっている傑作の1つです。中間部にはポーランドのクリスマス・キャロル「眠れ、幼子イエス」が引用されています。
ショパン:スケルツォ第1番
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ショパン:バラード、スケルツォ