このソナタと第19番のピアノソナタ ト短調は、作品49としてまとめられて1805年にウィーンの美術工芸社から出版され、「やさしいソナタ」の名がつけられています。
その題名が示すとおり、曲は内容や演奏が平易なことから弟子の練習曲として書かれたものと思われます。2曲とも2楽章からなり第1楽章はソナタ形式、第2楽章はロンド形式になっています。
ピアノ学習者の初歩の教材として頻繁に取り上げられている曲ですが、作品49の2曲がたたえる豊かな内容は格調高く、芸術音楽として確固たる作品になっています。
ベートーヴェン:ピアノソナタ第20番
AmazonでCDを見る