「告別」はベートーヴェンの3大ピアノ・ソナタ（第8番「悲愴」、第14番「月光」、第23番「熱情」）と並ぶ人気がある作品です。
この曲は親交の深かったオーストリアのルドルフ大公のために作曲されています。1809年ナポレオン軍のウィーンへの侵攻を避けてルドルフ大公はウィーンを逃れますが、1810年オーストリアの降伏によってウィーンへと戻ってきます。
それを受けて、ベートーヴェンはこのピアノ・ソナタの冒頭に、第1楽章「告別」、第2楽章「不在」、第3楽章「再会」と自身で書き込んでいます。曲は華やかな技巧に溢れていますが知性的な情緒が感じられる作品です。
ベートーヴェン：ピアノ・ソナタ第26番 「告別」
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