左手で楽器の重量を支え、中指、薬指、小指で楽器を握ります。1個のバルブがある場合、そのレバーは左手親指で操作することが多い。2個のバルブがある場合は、2個のレバーをともに親指で操作するもの、一方を親指で操作し、他方を中指で操作するものなどがあります。 右手でスライドを軽く持って操作する。スライドには、最も手前の第1ポジションから、最も遠くまで右手を伸ばしたところにある第7ポジションまでがあります。ポジションが1つ遠ざかると半音下がる。この仕組みと各ポジションで得られる倍音の組み合わせで音階を作ることができます。 トロンボーンにはギターのフレットに当たるような特別な目印がないため、奏者はベルの位置などを目安にして、自分の感覚でポジションを定めて音程を定めます。そのため初心者にとっては最初は正しい音程での演奏は難しいが、熟練すればスライドの微調整によって正確なハーモニーを得ることが出来るようになります。