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メリット 合同発表会の一番のメリットは、少ない生徒数の教室でも、大きな会場で演奏できるということ、そして費用の分担ができることです。 また、他の教室の生徒さん達と一緒に演奏することは先生、生徒とも緊張感も生まれ、それが励みになりより良い演奏を目指して練習するようになるというようなこともあります。同時に新しいつながりができるとなお良いでしょう。 デメリット 合同発表会で一緒に組んでいる人との人間関係や話し合いがうまくいかないと、さまざまな不満が出ます。例えば、「時間の制約があり、連弾が出来なくなったり、曲数が減らされたりする」、「組んでいる人が、他人まかせのところがあり、自分ひとりに負担がかかる」、「お互いの生徒同士の曲目の調整がしにくい」。そして、3名以上の先生の合同発表会ですと、意見の調整はより大変になるようです。 |
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発表会にはできれば生徒全員を出してあげたい、出てほしいというのは、先生方の強い願いですが、実際には急に出演できなくなったり、受験間近な生徒や、大人の中にははずかしいからなどの理由で参加しないなど、といった場合もあり、なかなか参加100パーセントというわけにはいかないようです。 不参加者が多くなると、費用の悩みにもなりますが、強制的に出演させるわけにもいかないため、先生の微妙な立場がうかがわれます。 先生の中には、例えば、「受験生、経済的事情による人、習い始めて日が浅い人、一定のレベル以上の生徒は不参加でも良い」など、あらかじめ参加基準を設けているという方もいるようです。 |
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出演順を決めるのは先生にとって大変気を使うところです。一般的には年令(学年)順が多いようですが、中に大人の生徒がいる場合などは、出演者はもちろん、父兄までが納得できる順番はなかなか大変です。 できれば出演順は、年令(学年)順を基準にして「生徒の進度」や「曲の内容」(同じような曲が並ばないように)、「習っている期間」などを考慮して決めていくのが良いでしょう。 年令が近くても、レベルが大きく違う生徒が前後になったりすると、気まずい思いをすることもありますので、生徒それぞれの気持ちにたっての調整が必要です。 また、「ソロは年令順に、アンサンブルは曲のイメージで」、「待つことの出来ない小さい子は先にする」、トップは「きちんと弾けて度胸のある子に」なども考えられます。 |
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生徒に曲を与え、練習させる期間は長いほうがよいのか、短い期間で集中したほうがよいのかは一概には言えないようです。あまり早くから曲を与えると飽きてしまうということもあり、3ヶ月前頃からというのが一般的なようです。 曲は早目に与えて(6ヶ月前頃)、レッスンでくり返し練習させて、暗譜で演奏させるようにしている先生もいますし、また、生徒の実力や年令に応じて、準備期間に差をつけるという先生もいるようです。 大きな子には余裕を持ってのんびり練習をさせ、小さい子は長く練習させると飽きるので、1ヶ月半ころにちょうどいい曲を与え、レッスンを始めるという考え方もあります。生徒一人一人に合った準備が合理的な方法といえましょう。 |
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春休み後や夏休み後に発表会を行うと比較的、練習時間が多く取れるようになります。 生徒数が少なくなっている最近は、ソロとアンサンブルの両方で発表することが多いようですが、ソロについては、3ヶ月頃前から先生が1人づつの本番までの練習カレンダーやレッスン計画表を作成するなどして、本番までの練習方法や曲の作り方を知らせる方法が効果的かと思います。 また、連弾やアンサンブルの練習は日曜日などの時間外に行う、親しい間柄の場合にはお互いに家でもあわせてもらう、アンサンブルをする子どもは、なるべく隣り合わせの時間でレッスンを組むようにするなど、できるだけ練習回数を重ねるようにするのがアンサンブルには効果があります。 また、ソロは2ヶ月で仕上げ、あとの1ヶ月でアンサンブルの練習をする、合同練習の日には皆が揃うように、かなり早めに予告してスケジュールをあけてもらうなどさまざまな工夫が必要です。 |
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本番の日に最高の演奏を披露するためには、あらかじめ練習カレンダーを作成して、それをしっかり進めていくのが効果的です。 本番の1ヶ月くらい前からは「早めに暗譜、その後は楽譜を見ないでレッスン」、「他人の演奏を聴く、他人の前で弾く機会を持つために合同レッスンをする」、「仕上がっていない子を中心に追加レッスンを組む」などと同時に、一人一人の仕上がり状況に応じた最終的な細かい指導を行うといいでしょう。 また、数週間前からは、仕上がった曲の録音を聞かせる、本番当日のステージでの挨拶の仕方などのマナー(合わせて聴き手のマナー)についても教え、子どもに緊張感を持たせるようなことも効果があります。 |
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選んだ曲をどう配置するか、全体でどのくらいの時間におさめるか、アンサンブルは・・・。発表会を魅力的あるものにするプログラミングは先生の腕のふるいどころです。基本は演奏している人と、聴いている人が共に楽しめるプログラムというのが大切です。 プログラミングを組む上で考慮したい点としては「メロディーが静かで美しいものと、派手なものとを交互に配慮する」、「クラシックとポピュラーを1部と2部で分ける」、「作曲家や曲の感じがかたよらないように気をつける」、「1人で2曲弾くときは、曲想がちがうものを選ぶ」などに気をつけます。 また、1回ごとにテーマを決めて選曲や出演の順番に反映させるのもいいでしょう。テーマとしては、「親子、姉妹、兄弟などの連弾」、「作曲家別」「音楽の歴史から」、「フィギアスケートに使われている曲」、「最近のヒット曲をから」等々・・。また「自作自演」の曲などもあればより楽しみが増えるでしょう。 |
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「飽きないように」という工夫のトップは連弾やアンアンブルの導入です。全員にソロとアンサンブルを弾かせ、2回以上出演させるという先生も多いようです。 ソロ以外に連弾やアンサンブルを行う理由のひとつには生徒数が少ない場合、あっという間に終わってしまうのを避けたいということもあるようですが、逆にそれは生徒たちにとっては歓迎されることでしょう。 アンサンブルでは、面白い曲、楽しい曲を取り入れ、できれば先生も入っての演奏も楽しくなると思います。また、子どもと大人、大人同士、先生と子どもなどの組み合わせで連弾をするのもいいでしょう。 その際には、小さな子にもリズム楽器などを持たせ、できるだけ多くの生徒との合奏にするのもいいでしょう。 |
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発表会にピアノ以外の楽器を使用して、アンサンブルをしたり、友情出演を依頼したりして、「聴く」楽しみをさらに加えたりという先生も大勢います。また楽器のほかにコーラスをとり入れて、最後に全員で合唱するというのも良いでしょう。 よく使われる楽器には次のようなものがあります。 ・エレクトーン ・電子オルガン ・シンセサイザー ・フルート ・バイオリン ・リコーダー ・ハンドベル ・トーンチャイム ・ドラム ・マリンバ ・各種リズム楽器等々。 |
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連弾やアンサンブルの形態やプログラムは「同じレベルの生徒を組み合わせる」、「同じ曜日にレッスンをしている生徒を組み合わせる」、「同じくらいの年令で仲のよい子を組み合わせる」などを考慮しなければなりませんので大変な作業になります。 また、アンサンブルのための練習も必要になります。そのためにはアンサンブルをする子どもは、なるべく隣り合わせの時間でレッスンを組むようにするなどの工夫も良いかと思います。 また、アンサンブルを組んだ生徒同士が仲良くなれるように、おやつなどを用意してコミュニケーションをはかり、楽しく練習ができるように心がけるのもちょっとしたコツです。 |
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