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アルコール依存症の診断
過去1年間のある期間に、次の6項目のうち3つ以上に該当する場合はアルコール依存症を疑ってみる必要があります。
アルコールを摂取したいという強い欲望あるいは強迫感がある。
たとえば、終業前になると決まって飲みに行くことを考える。家には常に酒を用意しておかないと落ちつかない。他のことなら外出が面倒に感じる状況でも酒を入手するためなら積極的に出かけるなど。これが高じて仕事が終わると帰宅まで待ちきれずに車中でも飲んだり、隠れてでも飲んでしまう。
アルコールを飲みたという欲求を統制することが困難。
今日はやめておこうと思ってもつい飲んでしまう。一杯だけと決めて飲み始めたはずが、結局は自分の定量を越えてあるだけ飲んでしまう。翌日に酒臭が残るほど飲む。臓器障害を起こすまで飲む。医師から禁酒や節酒を指導されても守れない。
飲んでいない時は禁断症状がある。
アルコールを摂取していないとさまざまな禁断症状がある。イライラして落ちつかない、発汗や微熱、脈が速くなる、こむらがえり、不眠、手指の細かい震えなどがあり。依存が進行した状態では、全身の大きな震えや幻覚・妄想などを起こす場合もある。
だんだんと飲酒量が増えてきた。
かつてと同じ量では酔わなくなる。そのために、だんだんと飲酒量が増えてきた。耐性が生じていない人であればとても飲めないような量を飲む場合がある。
アルコールのために、それにかわる楽しみや興味を次第に無視するようになった。
たとえば、飲酒のために、家族で過ごす時間や会話が減った。外出といえば酒を飲むことばかりを優先する。飲んでいる時間が長くなり、他のことができなくなってくる。休日は二日酔いでごろごろ寝ているばかりになる。
アルコールによって有害な結果が起きているにもかかわらず、アルコールを摂取する。
有害な結果とは、アルコールに関連する身体の病気(肝臓病、高血圧、糖尿病、心臓病等々)、うつ状態などの悪化、家庭内でのトラブル、飲酒によって周囲の信頼を失う、飲酒運転などの違法な行動、職場や学校でのトラブル(急な欠勤や遅刻、成績の低下やミス、人間関係の問題等々)。 |
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