摂食障害


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摂食障害Q&A


摂食障害は治りますか?  摂食障害になりやすいタイプは?
なぜ万引きをするようになるの?  摂食障害になるとお金に執着する?
嘔吐への対応は? なぜ食事を強要したがる? 
摂食障害は遺伝するの? 満腹感がなぜ分からないの?
再発することはある?  夜型の生活をつづけてもいい?
男性の患者はいない? 治療にかかる費用は?



摂食障害は治りますか?
  必ず治ります。しかし、ある程度の時間が必要です。摂食障害は内臓の病気やけがと違って「人生を一時停止している状態」であり。いわば長いトンネルに入っているようなものです。治療には家族の協力が必要ですが、なにより本人の治ろうという意思が求められます。

 医師やカウンセラーは患者に合わせて一緒に歩み、心の成長を助け、自立を促します。手取り足取りでは、患者の成長にはならないので治療者はヒントを与えるのが役目です。治療には、かなり長い時間がかかることもありますが、必ず治ると信じて病気と向き合うことが大切です。
 


摂食障害になりやすいタイプは? 
  摂食障害にもなりやすいタイプとなりにくいタイプがあります。なりやすいタイプは、他人のことをよく聞き、従順で、まわりに気を使って、なるべく身のまわりに波風をたてまいとする、いわば心やさしいタイプの人です。

 このタイプは、家族間にいさかいなどがあった場合に、自分が緩衝材となって家族をまとめようと努力します。そのストレスが摂食障害に引きがねになる場合もあります。ある時点で「こんなに私が苦労しているのに、どうしてみんなは私のことをわかってくれないんだろう」と思うのです。これは心のやさしさが裏目にでたと言うこともできるでしょう。

 ただし、このような性格だからといって、必ずしも発病するとは限らないのはいうまでもありません。
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なぜ万引きをするようになるの?
  最も多い原因は、親にもっと注目されたいという気持ちの現れです。拒食によって自分のからだをやせ細らせるのと同様に、自分を傷つけることによって注目を得ようとするのです。その場合、多くはわざと発見されるように万引きし、捕まり、親が苦しむのを望んでいます。

 摂食障害による万引きに、経験者は一様に「万引きで捕まって、親が呼び出されるのは言葉では言い表せないような快感」といいます。親に対して、自分が親によって経験させられた苦しみを味わわせるのが快感、いわば復習なのです。
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摂食障害になるとお金に執着する?
  一般に摂食障害の患者はお金に執着するようになります。自分でアルバイトをして得たお金は貴重なものなので、絶対に手をつけませんし、隠れて貯金をし、大金を持っていることも少なくありません。

 これは、自分の生きる道を自分で決定することができないために、将来に対して大きな不安を持っているからです。病気の時期はとくに自分が働けないことに不安をもっているため。細かいお金にまで異常に執着します。お金さえあれば少なくとも何とか生きていけると考えているので、あらゆる手段を使ってお金をため、貯めたお金を隠すのです。
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嘔吐への対応は?
  過食による嘔吐を敵視する必要はありません。食べ物を吐いてしまうでは、からだに栄養が取り入れられないと考えられますが、食べたものを完全に吐いてしまうわけではなく、実際はなんらかの栄養を摂取しています。嘔吐のための過食は患者の命をつないでいる場合もあるのです。

 また、その他の問題行動と同じく、患者さんは嘔吐しているとき、罪悪感を抱きながらも非常に大きな快感を得ています。過食と嘔吐が患者さんのストレスの解消になっていることも否定できませんので、心の安定のためにある程度認めなければなりません。

 しかし、過食や嘔吐自然なことではありません。治すことは治療の目的の一つです。では、どのようにすればいいのでしょうか。

気を紛らわす
 過食衝動は大変強いものですが、それほど長く続くものではありません。衝動が最も強い時間、せいぜい30分くらいのあいだ、何かに没頭することによって、比較的軽い衝動ならばやり過ごすことができます。テレビゲームでも読書でもカラオケでも何でもいいのです。

期間を決める
 1日あるいは2日など、期間を決めて過食を我慢します。ただがまんするのではなく、その期間が終わればまた過食をしていいと考えることが重要です。そうして過食をがまんした時、どんな心の変化が現れるかをしっかり見据えるようにします。患者さんが何に悩んでいるか、おぼろげながらでも気づくかもしれません。

 いずれにせよ、一度の完全に治そうとするのではなく、まず1日の回数を少しでも減らすことを心がけ、少しでも回数が減ればその努力を認めるようにします。
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なぜ食事を強要したがる? 
  拒食症の人は、自分はほとんど食べないのに家族の食事に干渉し、誰がどれくらい食べているかに異常に関心を示します。

 それは、摂食障害の人は、自分がいつ何をどれくらい食べたらいいのかわからなくなるのです。摂食障害によってやせたり、ダイエットに熱中していたりすると、ますますこの傾向が強くなります。

 すると、他人が何をどれくらい食べているかが、つねに気になるようになります。つまり、他人が食べている量を「ものさし」として自分の食べる量を決めようとするので、他人の食べる量に注目して、太りたくないためそれより少ない量を食べるのです。
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摂食障害は遺伝するの? 
  摂食障害は先天的な病気ではありません。子どもの性格は親に似るということはありますが、それが直接の発症原因になることはまずないといってもいいでしょう。しかし、親子関係、つまり子どもの育て方が代々似ており、それが発症の原因になる場合はあるようです。

 この育て方が連続すると、母と娘の共生関係が恒常的に続き、家庭内につねに患者、ないしは予備軍がいることになりかねません。こういった家庭の場合は、お母さんと患者さんだけでなく、家庭全体でこの連鎖を断ち切る努力をしなければなりません。
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満腹感がなぜ分からないの? 
 過食症の患者さんは、空腹だから過食するのではありません。何かの心の中に不安や怒りなどがあると、それを解消するためにものを食べる、つまり心理的な動機によって過食するのです。したがって、空腹感とは関係なく物を食べることができます。

 この状態は、患者の脳の中で、生きていくための必要な生理的な部分より、心理的(観念的)な部分のほうが優先されている状態と考えることができます。通常は、自分のからだを守るため、観念的な部分より生理的な部分が優先しています。

 人間にかぎらずあらゆる動物は、からだが今何を要求しているか、拒否しているのは何かを知り、自分の命を守っています。

 しかし、摂食障害の患者は、からだが食べ物を欲しがっていても観念の部分が食べることを止めさせたり、もうおなかいっぱいだと信号を発しているのに、さらにものを食べてしまう状態だということができます。

 つまり、からだの生理的欲求が観念によって押さえつけられている状態だということができます。
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再発することはある?  
  摂食障害は、かつて「思春期やせ症」とも呼ばれていたように。おもに思春期に現われる病気です、いったん良くなってもまた再発するのではないかと心配する家族はとても多いのですが、一度摂食障害を経験したことで本人も成長しており、また家族の理解も深まっているはずですから、治ったあとに再発のことを心配する必要はありません。

 若い時には、社会的な体験を通じて多くを学びながら成長していきます。すっかり治っていれば結婚も出産も心配ありませんが、治らないうちに結婚や妊娠をするとうまくいかない場合があることもあります。かなり良くなるまでは結婚や妊娠は慎重に考えたほうがいいようです。
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夜型の生活をつづけてもいい? 
 社会的問題行動(万引きなど)や身体的な問題がなければ、本人のやりたいようにさせておくのが基本です。夜しか起きていないということは「引きこもり」状態と考えることができます。本人の引きこもりの原因が何かを把握しておくことは必要ですが、無理に昼型にもどす必要はありません。治療に必要な時間に比べると、病気が治ってから改めて昼型の生活にすることなどは、ほんの少しの時間しかかかりません。

 本人も夜型の生活がよくないことはわかっています。病気が軽くなってくると「昼間はだるくて気分が悪いので寝ていたい」などと言い訳のようなことをいってくるようになります。

 これは、自分が悪いことをしているという意職の現われなので、こういう言い訳がでてくるようになったら、社会への関心が現われた証拠であり、病気はだいぶ軽くなったと判断できます。病気が軽快して社会復帰できる段階になってくると、自然に正常な生活ができるようになります。
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男性の患者はいない? 
 かつて男性の患者さんはいないとされ、摂食障害は女性特有の病気と考えられていました。しかし、最近では、男性の患者さんも珍しいものではなくなってきました。摂食障害に関しては現代社会では、実際の患者数は男女比25対1であり、その多くは思春期ということが特徴としてあげられます。

 同年代の男性の患者さんは少ないのですが、これは、男性には心の問題が少ないというのではなく、引きこもりや家庭内暴力、非行など、別の形をとって現れている場合が多いからだと思われます。女性は心の問題が食事に現われやすいため、摂食障害が多いのです。
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治療にかかる費用は? 
 日本の医療制度は健康保険制度で成り立っています。治療にかかる費用の大部分は保険でまかなわれており、その金額はそれぞれの治療によってあらかじめ厳密に設定され不公平が起こらないようになっています。

 精神治療の場合も同様で、1回のカウンセリングの費用など、すべては健康保険の適用範囲内であり、保険適用内で十分な治療を受けることができます。

 ただし、民間のカウンセラーの場合は健康保険が適用できないので治療は実費です。その場合はおおよそ1時間1万円〜1万2000円程度です。また、都道府県の精神保健センターや保健所などの公共機関による無料健康相談の制度のありますので、それらに相談する方法もあります。
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