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ショパン:小犬のワルツ ショパンのワルツ集作品64の第1曲にあたる作品です。ショパンの恋人ジョルジュ・サンドの飼っていた小犬が自分のしっぽを追いかけてくるくる回る癖をもっていて、それをピアノで表現したワルツと言われています。中間部の優美さはまさにピアノの詩人ショパンの音の世界です。 モーツァルト:トルコ行進曲 モーツァルトのピアノ・ソナタ第11番イ長調 KV331の第3楽章がこの「トルコ行進曲」で、モーツァルトのピアノ・ソナタ中、もっとも広く愛好されている作品です。 第3楽章の「トルコ行進曲」だけで単独で演奏されることが多くあります。「トルコ行進曲」はそれほど難しい技巧が必要ではなく、少しピアノの経験があれば、十分に弾くことができます。 ベートーヴェン:トルコ行進曲 「トルコ行進曲」はベートーヴェンの曲と、モーツァルトの曲が有名です。ベートーヴェンの「トルコ行進曲」は、ピアノの小品の中の1曲として、知られていますが、元は劇音楽「アテネの廃墟」の中に出てくる曲です。 トルコ行進曲を練習する場合は、先にベートーヴェンの「トルコ行進曲」を弾いて、少し上達してからモーツァルトを弾くようにするとよいでしょう。 ドビュッシー:2つのアラベスク ドビュッシーの初期ピアノ作品の中ではもっともポピュラーな作品です。アラベスクというのは、アラビア風という意味です。アラベスク第1番は繊細で甘美なメロディをもつロマンティックな曲です。一般的にアラベスクというとこちらのことを言います。 第2番は活発で明瞭なメロディをもつバロック調の曲です。どちらもみずみずしい抒情性に満ちた、親しみやすい作品です。 バダジェフスカ:乙女の祈り 19世紀のポーランドの作曲家、テクラ・バダジェフスカが17歳の時に作曲した曲で、当時世界的大ヒットとなりました。ピアノを学ぶ人にとっては、ベートーヴェンの「エリーゼのために」と、この「乙女の祈り」に代表されるようなとてもポピュラーな曲で憧れの曲の一つです。 メンデルスゾーン:春の歌 メンデルスゾーンのピアノ独奏のための作品集「無言歌集」の中の1曲です。「無言歌集」とは歌曲風のメロディに簡単な伴奏をつけただけの短い曲集で、メンデルスゾーンは48曲作りました。中でもこの「春の歌」は一番よく知られている曲です。とても上品で軽やかな曲です。 ドビュッシー:月の光 「ベルガマスク組曲」(全4曲)の中の第3曲です。ドビュッシーの作品の中で最も有名な曲の1つです。さまざまな編曲により色々な楽器で演奏されています。曲の完成度、美しさはさることながら、色彩豊かで幻想的な描写をしたこの作品は、日本でもアマチュアからクラシックファンまで、多くの愛好者がいます。 シューマン:アラベスク 作品18 この作品は1837年に作曲されました。アラベスクとは「アラビア風」という意味で、アラビアの建築や工芸などにみられる唐草模様の装飾のことを指します。 アラベスクと題するピアノ曲は、ドビュッシーなどその他の作曲家にも多く書かれていますがシューマンが最初です。曲は6つの部分に分けられていて、夢見るような穏やかな音楽はシューマン独自の魅力をもっています。 シューマン:トロイメライ 「トロイメライ」は、全13曲の小曲からなる「子供の情景」の7曲目です。ドイツ語で「夢を見る」という意味を持つこの曲は、その美しい旋律からヴァイオリンやチェロ用にも編曲されて広く親しまれています。 技術的にも、さほど難しいところはなくかなり容易に弾くことが出来るために、ピアノの学ぶ人にとっても早い時期に弾くことが多い曲です。 ショパン:ノクターン第20番嬰ハ短調「遺作」 20歳前後の時期にショパンの姉ルドヴィカのために作られた曲で、なんともいえない切ない哀しげな響きをもった曲です。ショパンのノクターンの中では俗に「ノクターン」と呼ばれる第2番変ホ長調と並んで特に有名で、映画「戦場のピアニスト」やテレビCMでも使われている人気が高い曲です。 シューマン:「幻想小曲集」より”飛翔” この曲は、8曲からなる「幻想小曲集」の第2曲目ですが、単独で演奏されることも多い有名な作品です。「飛翔」は力強い冒頭の主題や、次の長調に転じて現れる軽やかな主題が、 想像力や幻想力の自由で力強い飛翔を感じさせます。演奏には手が小さいと演奏が難しく、味を出すには相当な技術が必要な作品です。 |
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