12月に「第九」の演奏会が多いのは日本だけの現象です。 「第九」の演奏には大編成のオーケストラに加えて大人数の合唱団が必要であり、そのためか外国では日本のように頻繁には演奏されないようです。また第九は祝祭時に演奏されることが多いようです。 日本で、現在のように12月に第九の演奏が多く行われるようになったのは、昭和40年頃からのようです。そのころある音楽事務所が「第九」の演奏会を12月に行ったところ満員になり。それが何年か続くと、他の音楽事務所や、オーケストラも、「第九」の演奏会をするようになり、それが、みな満員になったことから、どんどん増えてきたようです。 また12月はボーナスシーズンでもあり、財政的の苦しいオーケストラにとって、いつでも満員になる第九公演はドル箱でもあるようです。