腹式呼吸をマスターする
 
 歌うときや楽器の演奏をしたりするとき、腹式呼吸はとても大切です。腹式呼吸をすると、肺に多くの空気を取り込め、それだけで息が長持ちして声をだすのが楽になります。人間は赤ちゃんのときには誰でも腹式呼吸を行っています。また、寝ているときは自然に腹式呼吸になっているものです。人間が本来持っている呼吸を思い出せばいいのです。

 まず、仰向けになってみましょう。そして、お腹に手をあててゆっくりと呼吸をすると、お腹が上下しているのがわかるはずです。

 つまり、どんなに腹式呼吸を意識していなくてもいつの間にか自然と腹式呼吸になっているのです。立ち上がって呼吸をする際にも同様のイメージをもちましょう。


 お腹から呼吸をするには、ふだんから腹筋を鍛えておくことが大切です。腹筋を鍛えると肺活量が増えますし、長く息を持たせることもできます。また、健康にも良いうえ、正しい姿勢もとりやすくなります。

 腹式呼吸をマスターする方法としてペットボトルを使用して鍛える方法があります。

 2リットルのペットボトルをひとつ用意します。そして息を思い切り吐いてからペットボトルをくわえ、口から一気に息を吸います。

 きちんと腹式呼吸ができると、誰でもペットボトルがボコッとつぶれるはずです。つぶれないのは、のどや口だけで息を吸っている証拠です。


 最初からうまくいかなくても大丈夫です。まずは、お腹に手を当て、息を吸ったときにお腹がピクッと動くか確かめます。きちんとお腹で息を吸えていれば、お腹が動くはずです。お腹に意識を集中して、動くまであせらず繰り返しましょう。この練習を続けると肺活量がぐんと増えます。

                         オペラ歌手


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 低音を出す  裏声を出す
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 自分の地声を鍛える  こぶしを効かせる
 声を出しやすい姿勢  鼻濁音できれいな発音を
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 小さくても聞こえる声で  息継ぎのコツ
 人前で歌うときは  息継ぎで歌の表情を出す
 歌を上手く聴かせるコツ  アクセントのつけ方
 歌うときの心構え  緊張をほぐすには
 マイクの上手な使い方