息継ぎで歌の表情をだす

 歌っていると、どうしても息継ぎのときに声が止まってしまうことが多いものです。しかし、息継ぎも立派な声のひとつです。息を吸う「スー」という音、吐く「ハー」という音、こういった呼吸音をあえて歌にいれてしまうことで、より歌に彩りが出てきます。

 たとえば、プロの歌の中でも、声の最後に「ハー」という息を吐く音を聞かせることがあります。雰囲気があってハスキーな感じがでて、なんだかすごく難しいテクニックを使っているように感じませんか。でも特に難しいことはありません。

 歌の中に呼吸を取り入れるには、「声を出す前に息を吸う」、「息を吐きながら声を出す」、「声を出したあとに息だけ吐く」の3つのやりかたがあります。それさえわかっていればあとは実践のみです。

 最後に自分の呼吸を確認する方法をひとつ。声を出すときに紙を1枚、顔のすぐ前にかざしてみてください。呼吸をしているときには紙が揺れ、声を出しているときは紙がビリビリ震えるので、自分の歌と呼吸の状態がすぐにわかります。





 歌を上手く歌う方法 
 リズム感をよくする  ビブラートのかけ方
 低音を出す  裏声を出す
 腹式呼吸をマスターする  感情を込める歌い方
 音痴をなおす  ミックスボイスを出すコツ
 自分の地声を鍛える  こぶしを効かせる
 声を出しやすい姿勢  鼻濁音できれいな発音を
 体の力みをとる  七色の声を使い分ける
 小さくても聞こえる声で  息継ぎのコツ
 人前で歌うときは  息継ぎで歌の表情を出す
 歌を上手く聴かせるコツ  アクセントのつけ方
 歌うときの心構え  緊張をほぐすには
 マイクの上手な使い方