こぶしを効かせる

 「こぶし」とは、歌の中で節回しを強調するテクニックのことです。演歌などでは、こぶしが非常に重要な要素ですし、沖縄民謡などもまさにこぶしを効かせた歌い方です。

 また、アーティストにもよりますが、日常的によく聴かれるポップスなどでも頻繁に使われています。さりげなくこぶしを効かせることで、歌に微妙な表現をきかさられます。


 こぶしを効かせるには、歌の中で母音をつなげることから始めます、たとえば「ラ〜」と伸ばす部分でこぶしを効かせるのなら、「ラ〜ああ〜」と発音してみましょう。ふたつの「あ」は微妙に高さを変えて歌うのがポイントです。

 また、声を伸ばす箇所で足をぐっと踏み込んでお腹に力を入れると、節回しが強調され、より強いこぶしになるはずです。

 ここで気をつけたいのは、こぶしの強さは一定にするのではなく、歌う曲やジャンルによって変えることです。ポップスなどの歌いまわしは、こぶしより母音をさりげなく滑らかに「回す」ように入れたほうがスマートな印象になります。そして思い切りこぶしを効かせると演歌っぽい印象になります。





 歌を上手く歌う方法 
 リズム感をよくする  ビブラートのかけ方
 低音を出す  裏声を出す
 腹式呼吸をマスターする  感情を込める歌い方
 音痴をなおす  ミックスボイスを出すコツ
 自分の地声を鍛える  こぶしを効かせる
 声を出しやすい姿勢  鼻濁音できれいな発音を
 体の力みをとる  七色の声を使い分ける
 小さくても聞こえる声で  息継ぎのコツ
 人前で歌うときは  息継ぎで歌の表情を出す
 歌を上手く聴かせるコツ  アクセントのつけ方
 歌うときの心構え  緊張をほぐすには
 マイクの上手な使い方