プロのヴォーカリストになるためのテクニックやトレーニングについて解説しています。

テンポとリズム感の感じ方

診察を受ける子ども

私たちの体の中でも、心臓、脈拍、呼吸などはすべてリズムを持っています。

 

歩くテンポにもリズムがあります。普通の速度がアンダンテ、やや早く歩くとアレグロです。歩く速度を変えながら片手で腿を打ったり、肘や手首でリズムの拍をとってみましょう。慣れたら少しずつ速く、1歩の中を2拍、3拍と変えて刻んでいきます。

 

そして、その時は、常に同じテンポをキープしていることが重要です。歩く速さが不用意に変わってはリズムも狂っていまいます。時計の秒針で確かめながら秒読みをしたり、メトロノームに合わせていろいろなテンポで叩いてみてください。
リズムに乗るだけではなく、自分の歌の中に躍動感が感じられるようにならなくてはいけません。ア・カペラでも、自分の歌っている声の中にリズムが感じられるようになるまで頑張りましょう。

 

頭でなく体で覚えるためには、常に体で表現して確認することです。4ビート、8ビートなどの曲に合わせ、大きく手や首を動かしてみましょう。

 

2、4拍目にアクセントがくるアフター・ビートの感覚も覚えてください。さらに3拍子のワルツや、マーチなどにも挑戦してみましょう。日本人の苦手な8分の6拍子、4分の3拍子などの曲でもやってみてください。3連符の入ったフレーズもていねいにこなしましょう。