プロのヴォーカリストになるためのテクニックやトレーニングについて解説しています。

腹式と胸式の使い分け

診察を受ける子ども

大半の人は、寝ているときは腹式呼吸をしています。しかし昼間は胸式呼吸がほとんどです。つまり人間は腹式呼吸と胸式呼吸を使い分けているのです。

 

同じように、歌っているときも腹式呼吸だけで歌っているわけではありません。腹式と胸式を使い分けて歌っています。
ですので、全身の筋肉を使うことになるのです。歌はのどで歌うのではなく、身体で歌いなさいというのはこのためです。つまり、身体をすべて使って感情表現をするのが歌うことなのです。

 

例えば、たくさん息を吸ってロングフレーズを歌うときは、腹式も胸式も両方使って声をだします。特にオペラはそうです。

 

逆にハラハラと泣きながら訴えるような歌い方をするときには胸式呼吸で歌います。つまり、プロの歌手になるためには腹式呼吸も胸式呼吸も両方をうまく使い分けができなくてはなりません。