プロのヴォーカリストになるためのテクニックやトレーニングについて解説しています。

シンコペーションの感じ方

診察を受ける子ども

歌が単調にならないようにリズムに変化をつけ、強弱をずらすことをシンコペーションといいます。シンコペーションには、タイの記号がつく場合と強拍が休符になる場合があります。

 

タイは、同じ高さのふたつの音が結ばれて、そのふたつの長さの音になります。2音を1音として伸ばして歌うために、最初の方にアクセントが移ります。

 

その時、強拍からタイ記号がつくと、そこが強拍となりシンコペーションとなります。

 

また、タイでは譜面の中の小節の句切りを超えて、次の小節の音を伸ばすというケースがあります。

 

この時は、次の小節の1拍目が必ず強拍から弱拍になりますから、シンコペーションとなります。また、第1拍目の強拍が休符の時は、次の弱拍の音が強拍となります。

 

タイが同じ高さのふたつの音につくのに対して、異なる高さの2音以上の音符につくのがスラーです。スラーはこの部分をなめらかに歌うということを意味します。ここでは原則としてブレスをしません。