オーケストラの演奏会にはステージ・マネージャー、通称「ステマネ」と呼ばれる人がいます。コンサートの場合は指揮者、ソリスト、楽員の出入りを促したり、楽員の椅子や譜面台を動かしたり、ステージのセッティングをしたりする人です。通常コンサートに行っても聴衆はあまり会うことがありません。オーケストラの場合、ステージ・マネージャーは裏方の責任者として大変忙しい仕事です。
まず、練習前にプログラムをチェックし、出演する楽員数を確かめて椅子と譜面台を決められた場所に並べることから始まります。コンサート会場と練習所は離れているころが多いので、大型の楽器や特殊楽器をホールまで運び込む作業があります。そして公演当日のセッティング。演奏会場によって、ステージの広さ、ホールの響きなどを考慮して微妙に変えていかなければなりません。
いよいよ本番となりコンサートの進行のすべてをつかさどります。本番が終わった後は楽器の運び出しが完了してようやく仕事が終了します。これらの作業をアシスタント・ステマネと数人のスタッフによって行います。
ステマネの仕事は出演者が演奏に専念できる状況を作る、本番当日の流れをスムーズにとどこおりなく進めることがその役割です。必要最低限の指示を出演者に出す以外は、出演者の雑用係に徹します。
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