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ブラームス |
Johannes Brahms(1833-1897) |
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1833年5月7日ドイツのハンブルクで生まれる。父親は市民劇場のコントラバス奏者であった。ピアノで早熟な才能を発揮し、10歳でレストランや居酒屋でピアノを演奏することによって家計を補っていたが、20歳を過ぎてからは次第に創作活動に専念するようになる。
1853年の演奏旅行中にシューマンと出会う。シューマンはブラームスの作品を見て、熱烈に賞賛し、シューマンの後押しでブラームスの作品は世に出ていくことになります。シューマンとの友情は彼の死まで続きますが、シューマンの亡きあとも14歳年上のシューマンの妻クララとは生涯に渡って親しく交流を続けています。ブラームスはクララを愛し続けましたが、彼女と結婚することはありませんでした。クララとの恋物語はブラームスの深い愛情、限りない寂寥感などをあらわす一面をあらわしています。
ブラームスの作品はベートーヴェンの音楽に大きな影響を受け、きわめてロマンティックで、力強くたくましい、やさしくて心がほっとするなどさまざまな性格を持っていますが、その音楽はきわめて入念に仕上げられ、ゴシック建築のように精緻であり高い完成度を示しています。
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交響曲第1番 ハ短調 作品68 |
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ベートーヴェンを敬愛していたブラームスですが、第4楽章にはベートーヴェンの第九交響曲の「歓喜の歌」とそっくりのメロディが使われています。サントリーのウイスキー、「響(ひびき)」のCMはこの曲をイメージして作られました。初めはとっつきにくいが聴けば聴くほどハマッテしまう曲です。 |
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交響曲第2番 ニ長調 作品73 |
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ベートーヴェンの交響曲第6番「田園」にたとえられ、「ブラームスの田園交響曲」と呼ばれることもあります。オーストリア南部のペルチャッハの大自然から受けた感動を、即興的につづった曲で、牧歌的で自然への憧憬に満ちています。
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交響曲第3番 ヘ長調 作品90 |
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俗にブラームスの「英雄」とも呼ばれています。特に第3楽章が有名でフランソワーズ・サガン原作の映画「さよならをもう一度」の中で使われたり、フランク・シナトラも歌詞を付けて歌っています。
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交響曲第4番 ホ短調 作品98
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52歳の時に作曲されたブラームス最後の交響曲。最もブラームスの魅力が凝縮されているというという声が多い曲です。特に第1楽章はえもいわれぬ美しさです。
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ヴァイオリン協奏曲ニ長調 作品77 |
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ベートーヴェン、メンデルスゾーンの作品とともに三大ヴァイオリン協奏曲と称されています。ヴァイオリンとオーケストラが一体となった大規模な作品です。40分もある曲なので聴くほうもちょっと大変です。 |
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ピアノ協奏曲第2番 変ロ長調 作品83 |
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ブラームスとしては珍しく明るい曲です。これはイタリアへの旅行中に書かれた曲で、イタリアの明るい太陽の光や色鮮やかな海といった印象が感じられます。最も難しいピアノ協奏曲の一つと言われています。
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ハンガリー舞曲 第5番 |
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ブラームスの「ハンガリー舞曲」は全部で21曲ありますが、中でもこの5番が一番有名です。もとはピアノの連弾曲ですが、オーケストラ用に編曲されて親しまれています。ジプシーの音楽。
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ブラームスの子守唄 |
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クラシックでも「子守唄」の小品はたくさんありますが、シューベルトやフリースと並んで人気のある子守唄です。大変優しいメロディなので、よくオルゴールなどに使われています。 |
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