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ショパン |
Frédéric François Chopin(1810- 1849) |
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1810年3月1日ポーランドに生まれる。ショパンは生涯作曲したほとんどの作品がピアノ曲です。ピアノという楽器に終生こだわり、ピアノの魅力を極限まで追究した作曲家で、ピアノを通して人の心に深く訴える詩的な作品を数多く残したので「ピアノの詩人」とも呼ばれています。
今日でもショパンの作曲したピアノ曲はクラシック音楽ファン以外にもよく知られており、ピアノの演奏会において取り上げられることが最も多い作曲家の一人です。
数々の珠玉の作品を生み出したショパンも、その人生は決して幸せではありませんでした。ショパン最愛の恋人マリア・ヴォジンスキからの婚約の破棄や、自由奔放な男装の女流作家ジョルジュ・サンドとのスキャンダラスな恋は有名です。
しかし、そのような不幸な人生であったからこそ、インスピレーション的な名曲の数々を生み出すことができたのかもしれません、1849年、39歳でパリにて永眠。
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ピアノ協奏曲第1番ホ短調 Op.11 |
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ショパンは、ピアノ曲の傑作作品を多く作曲していますが、ピアノ協奏曲は2曲のみです。2曲とも片思いのまま終わった初恋の人コンスタンツィア・グワドコフスカへの燃える思いのさなかに書かれました。ポーランド風の素朴な雰囲気とショパン独特の甘さを持っている人気の高い曲です。
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幻想即興曲 |
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ピアノを習う人なら誰もが一度は夢見るショパンの名曲。そんな名曲の中でも誰もが真っ先に挙げるのがこの「幻想即興曲」でしょう。その軽やかなパッセージは1度聴いたら忘れることが出来ないくらい魅力的です。 |
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英雄ポロネーズ |
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ポロネーズ第6番変イ長調 作品53の通称。ショパンのポロネーズのなかで、最も演奏される機会が多い、ショパン円熟期の最高傑作のひとつです。ポロネーズとは「ポーランドの」を意味するフランス語で、3拍子のポーランドの国民的な民族舞踊で、婚礼や祭りなどのたびに歌ったり踊ったりされています。
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華麗なる大円舞曲 |
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このワルツ作品18はワルツ作品の第1作目で若いころの作品です。子犬のワルツと並んでショパンのワルツの中では特に有名な曲。ショパンらしい魅惑的な、明るく華やかな曲調で、当時流行していたウィンナ・ワルツの影響を受けているといわれています。
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24の前奏曲より第15番「雨だれ」 |
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24曲中最も有名な曲です。この曲が「雨だれ」と呼ばれるのは、同じ音が絶え間なく続く伴奏が雨だれのように聴こえてくるからでしょう。名古屋鉄道の特急用車両ではこの曲の最初の部分をアレンジしたチャイムが使われています。
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革命のエチュード |
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祖国ポーランドの独立運動がロシア軍に弾圧されたという悲報を聞いて作曲されたといわれています。「革命」というタイトルはフランツ・リストによって名付けられました。激しい感じを持った曲で、激情的に上下する音階とたたきつけるようなオクターブの旋律で広く愛される左手のための練習曲です。
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子犬のワルツ |
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ショパンの恋人ジョルジュ・サンドの飼っていた小犬が自分のしっぽを追いかけてくるくる回る癖をもっていて、それをピアノで表現したワルツと言われています。中間部の優美さはまさにピアノの詩人ショパンの音の世界です。 |
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ノクターン第20番嬰ハ短調「遺作」 |
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なんともいえず切ない哀しげな響きをもった作品です。ショパンのノクターンの中では俗に「ノクターン」と呼ばれる第2番変ホ長調と並んで特に有名で、映画「戦場のピアニスト」やテレビCMでも使われている人気が高い曲です。
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練習曲第3番「別れの曲」 |
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ショパン自身が「生涯でこれほど美しい旋律を書いたことはない」と言ったといわれるように、ショパンの作品の中ではもちろん、すべてのクラシック名旋律の中でもよく知られている曲です。エチュードとは「練習曲」の意味ですが、ショパンの場合は単なる練習曲にとどまらない高度な芸術性も備えています。「別れの曲」という題名は、作曲者自身によるものではなく、ショパンの伝記を元にしたフランス映画の邦題です。
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