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メンデルスゾーン |
Felix Mendelssohn (1809- 1847) |
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1809年2月3日ドイツ、ハンブルクのユダヤ系ドイツ人の裕福な銀行家の長男として生まれる。母親も名門出の教養ある女性で、メンデルスゾーンは幼少から音楽を学び、少年時代にはすでに天才的な才能を発揮しています。特に18歳の時の作品「真夏の夜の夢の序曲」はベートーヴェンの再来とまで絶賛されました。
ナチス政権下のドイツでは、ユダヤ人の音楽の演奏が禁じられるなど、恵まれない面もありました。しかし、音楽好きのドイツ人たちは、この理不尽な命令に公然と反抗し、例えばヴァイオリン協奏曲の作曲者名を伏せ、単に「ヴァオリン協奏曲ホ短調」として演奏し続けていました。
メンデルスゾーンは1847年、38歳で急逝してしまいますが、その短い生涯には速筆で驚くほど多彩な作品を残しています。メンデルスゾーンの音楽は恵まれた家庭的な環境を繁栄してか、明るくのびやかな曲が多く、その幸福感あるメロディは多くの人に愛されています。また作曲以外でも、メンデルスゾーンは指揮者としても大活躍し、指揮者を職業として独立させ、現在の指揮法の基礎を確立しました。
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交響曲第3番イ短調 作品56「スコットランド」 |
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メンデルスゾーンの5曲ある交響曲で最後に作曲されました。「スコットランド」という標題は、メンデルゾーンがこの曲を着想したのがスコットランド旅行中だったことによります。詩情豊かで爽やかな曲です。 |
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交響曲第4番 イ長調「イタリア」 作品90 |
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メンデルスゾーンの交響曲の中では最も有名です。「イタリア」の標題通りイタリア旅行中に作曲されました。とにかく明るく、メロディが美しくメンデルスゾーンらしい魅力にあふれている曲です。 |
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ヴァイオリン協奏曲 ホ短調 作品64 |
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ヴァイオリンの華麗な技巧と、メンデルスゾーン独特の柔らかく美しい旋律が全曲にわたって流れる名曲中の名曲。女子フィギュアスケート安藤美姫選手が世界選手権で金メダルを獲得した時の曲です。
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序曲「フィンガルの洞窟」作品26 |
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メンデルスゾーン20歳の時の傑作。メンデルスゾーンがスコットランドの旅行中に立ち寄った洞窟フィンガルの、荘厳な景観に感銘を受けて作曲された風景描写曲。
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劇付随音楽「夏の夜の夢」作品61 より「結婚行進曲」 |
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シェークスピアの喜劇「真夏の夜の夢」の劇付随音楽「真夏の夜の夢」の第9曲目にあたるのが、この「結婚行進曲」です。ワーグナーのオペラ「ローエングリン」の「婚礼の合唱」と並ぶ結婚式の定番曲です。 |
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無言歌集より「春の歌」作品62-6 |
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「無言歌集」とは歌詞のない歌曲と呼ばれています。ハープのようなアルベッジョをたくみに用いた独特な伴奏がメンデルスゾーンの天才ぶりを示しています。
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歌の翼に
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ハイネの詩によるロマンティックな歌曲。その美しい旋律からヴァイオリン独奏など様々アレンジされ演奏されています。曲は美しく静かなメロディで、ロマンティックなムードに溢れています。 |
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