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なんといってもクラシックの醍醐味はオーケストラです。多いときは100名以上ものプロ奏者が一糸乱れず演奏するさまは壮観、豪華絢爛です。そしてそのオーケストラが演奏する曲のメインディッシュは交響曲となります。
交響曲を一番多く作曲したのはハイドン、ハイドンは「交響曲の父」と呼ばれ、交響曲を104曲も残しました。モーツァルトも41曲の交響曲を残しています。またベートーヴェン(9曲まで完成)、ドヴォルザーク(9曲まで完成)、シューベルト(未完のもの2曲を含めると9曲)マーラー((9曲は完成、10曲目は未完)、ブルックナー(9曲は未完)たちはいずれも9曲の交響曲を作曲しています。
不思議ですね、交響曲の9番には特別な何かがあるのでしょうか。そこで、ここでは9曲にちなんで、交響曲の中でもいずれ劣らぬ交響曲の名作を9曲選んでみました。
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モーツァルト:交響曲第40番 |
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モーツァルトの全楽曲の中でも、最も有名な曲の1つ。モーツァルトの交響曲のうち短調のものはこの作品を含めてわずか2曲しかなく、その両方がト短調であるため、交響曲第40番を「大ト短調」、もう一方の交響曲第25番を「小ト短調」と呼ぶことがあります。 |
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ベートーヴェン:交響曲第5番「運命」 |
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有名さ、演奏される回数の多さ、人気において、すべての交響曲の中でもこれに勝るものはありません。日本では「運命」という名称で親しまれていますが、日本以外ではこの名称はあまり使われてはいないようです。 |
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ベートーヴェン:交響曲第6番「田園」 |
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「田園」ベートーヴェンがこよなく愛していたウィーン郊外のハイリゲンシュタットの田園風景を描写した「表題音楽」です。特に第2楽章はゆったりと流れる小川のほとりで、身も心も癒されるような時が過ぎていくのを感じます。 |
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ベートーヴェン:交響曲第9番「合唱付」 |
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まぎれもなくベートーヴェンの最高傑作の一つです。オーケストラと合唱という大規模な編成に1時間を超える演奏時間ですが、年末になると日本全国のいたるところで演奏されます。一年の締めくくりに聴いて感動する「歓喜の歌」です。 |
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ブラームス:交響曲第1番
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ベートーヴェンを敬愛していたブラームスですが、第4楽章にはベートーヴェンの第九交響曲の「歓喜の歌」とそっくりのメロディが使われています。サントリーのウイスキー、「響(ひびき)」のCMはこの曲をイメージして作られました。初めはとっつきにくいが聴けば聴くほどハマッテしまう曲です。 |
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シューベルト:交響曲第8番「未完成」 |
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通常、交響曲は4楽章からなりますが、この曲は2楽章までしかないため「未完成」の名で呼ばれています。最初はちょっととっつきにくいかもしれませんが、聴きこんでいくと、この上なく美しい完璧な音楽に魅了されてしまいます。ベートーヴェンの「運命」、ドヴォルザークの「新世界」と並び「3大交響曲」と呼ばれることもあります。
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ベルリオーズ:幻想交響曲 |
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失恋による絶望から服毒自殺を図った若い音楽家(ベルリオーズ自身)の幻想と夢が描写されている描写音楽です。揺れ動く感情や美しい旋律は何度聴いてもすばらしく、クラシック・ファンの間で絶大な人気を誇る交響曲です。
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チャイコフスキー:交響曲第6番「悲愴」 |
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チャイコフスキーの6曲の交響曲(7曲と数えることもある)の中でも一番人気の交響曲です。「悲愴」という標題はチャイコフスキー自身が付けたと言われています。暗い情感を交響曲の中に盛り込んでいる画期的な作品です。 |
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ドヴォルザーク:交響曲第9番「新世界から」 |
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ドヴォルザークが当時「新世界」と呼ばれていたアメリカ滞在中に書いた傑作。ドヴォルザークの故郷チェコへの強い郷愁がこめられています。第2楽章は日本では「家路」としてよく知られています。オーケストラの演奏会で最も頻繁に演奏される曲の一つです
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