|
HOME>不思議な指揮者の世界>指揮者は何をする人
|
オーケストラの指揮者の役目とは何でしょうか。指揮者の役目として一番重要なものは演奏者に音の「入るきっかけ」と「終わるタイミング」の指示を行うことです。そしてオーケストラ全体の音のバランスを聞き、曲をまとめあげる指導をするのが指揮者の役目です。とくに現代曲などには曲の途中のテンポの変わる作品もたくさんあり、そんなときには指揮者の指示が大変重要になります。
さらにはその音楽の持つ構成や作曲家の意図をしっかり把握して、音楽を盛り上げたり、抑えたりするなど、表現や曲の流れをオーケストラに意識させるのも指揮者の重要な役目です。この指揮者の指示によって、演奏のスタイルや曲のイメージが大きく変わるので、指示の違いがそのまま指揮者の個性となり、オーケストラの評価へとつながります。
では、指揮者がいないとなるとこの役割はだれがするのでしょう。ニューヨークに指揮者を置かないことで有名なオルフェウス室内管弦楽団があります。オルフェウスではどのようにしているかといいますと、まずオーケストラのメンバーがコンサートマスターや中心になる奏者を選びます。そして、その人たちが演奏全体の方向性やリハーサル計画を決め、練習を行い、最終リハーサルでは全メンバーで演奏のチェックと洗練を行うそうです。
この場合は考え方によっては全員で指揮者の役割を果たしているといえるかもしれません。言い換えると指揮者はいなくても演奏はできますが、全体を音楽的かつ調和的に動かす役目の人がいないと基本的には演奏ができないと言えましょう。
また指揮者の役目はこのような物理的なことだけではなく、指揮者は演奏者に対し心理的な影響をおよぼすこともあります。演奏中の指揮者の気迫や表情、タクトさばきによって演奏者が刺激を受け、指揮者の目指す音楽に引き込まれて練習以上の音楽性を発揮することもあります。
|
|
|
|
|
|
|
P R |
|
|
|
|
中古楽器は |
|
|
|
|